卵殻膜について

卵殻膜(らんかくまく)とは

卵の殻の内側にある薄い膜のこと。
ゆで卵をむいた時、ツルンと薄い皮がはがれますよね、まさにあの皮です。

産み落とされた卵が、その後親鳥から栄養をあたえられることなく卵の中でスクスク育つことができるのもこの卵殻膜に豊富な栄養成分があるからこそ。

今でも相撲部屋では怪我をするとこの卵殻膜を傷口に貼って治しているほど、秘めたるパワーを持った素材なんです。

18種類のアミノ酸とコラーゲン・ヒアルロン酸を自然含有

卵殻膜の主成分はたんぱく質です。

人の肌や髪に非常に近い18種類のアミノ酸やコラーゲン・ヒアルロン酸を自然含有しており、これこそが卵殻膜の素晴らしい特徴です。

美肌に導く卵殻膜の主な成分

ヒアルロン酸

お肌に水分を保持する能力に優れた成分。
シワやたるみを予防します。

シスチン

含有量の多いシスチンは、シミの原因となるメラニンの生成を抑制し、美肌・美白へと導きます。

18種類のアミノ酸

有害物質を解毒する作用もあります。

卵殻膜のアミノ酸組成と特徴

卵殻膜に含まれるアミノ酸組成のうち、特に特徴的な点はシスチンの含有量が豊富であることです。

シスチンは体内でL-システインに変化します。L-システインは、ビタミンCと協働してメラニンの形成を抑制し、しみ・そばかすを予防するといわれ、抗酸化ミネラルのセレンと一時的に結合(キレート)し、紫外線などの放射線から体を守り、有害金属を排出する働きがあります。

さらに皮膚や毛髪の構成材料として、皮膚の再生を助け、ふきでものや疥癬(かいせん)を予防し、爪や皮膚を健康に保つ効果があり、育毛効果に関しても大変有効であると言われています。

また、L-システインは硫黄を含むため、代謝される際には硫酸ができ、水銀や鉛など人体に有害な金属、あるいは有害でなくても余分な金属を排出するといった作用があります。

美肌に欠かせない「シスチン」の豊富さが圧倒的

さらに嬉しい特徴が、「シスチン」というアミノ酸を、人の肌の5倍以上も含んでいるということです。

食品の中では大豆や小麦のタンパク質にシスチンが多いものの、それらと比較しても、卵殻膜のシスチン含有量は圧倒的。

このシスチンは、体内で「L‐システイン」に変化します。そしてL‐システインは、さまざまな商品に処方されている成分として有名です。

赤ちゃんの肌に多く含まれる「Ⅲ型コラーゲン」と深い関わり

人の肌の70%はI型コラーゲンとⅢ型コラーゲンで構成されています。とくに、肌の弾力を保つ役割を果たすⅢ型コラーゲンは、赤ちゃんの肌にもっとも多く含まれ、「ベビーコラーゲン」とも呼ばれています。

しかし、残念なことにⅢ型コラーゲンは25歳前後を境に減少していきます。それがいわゆる「お肌の曲がり角」といわれるもので、それに伴って肌質もだんだん硬く皮膚がたるみ、弾力を失っていきます。

卵殻膜はこうして加齢によって減少する「Ⅲ型コラーゲン」をサポートすることが、最近の研究で明らかになりました。卵殻膜は肌や髪の美しさ、健康のために画期的な成分なのです。